LEARN 04 · WORDS & MOVES

初心者が覚えたい、サーフィン用語と基本動作。

言葉を少し知ると、
海の会話が聞こえてくる。

最初に覚えたい10個はカードで。 よく聞く言葉と動作は、4つの章に分けてさらっと紹介します。

初心者向け 読了 約12分

サーフィンを始めると、聞き慣れない言葉が一気に増えます。

「パドルして」

「次のセット、乗ってみよう」

「ピークからテイクオフして」

「ゲットするときも、カレントに気をつけて」

最初は何を言っているのか、ほとんど分からなくて普通です。でも、すべての専門用語を覚える必要はありません。

まずは、スクールや海でよく使われる言葉と、基本となる動作を少し知っておけば十分です。カードをめくったら、そのまま下の記事を読んでみましょう。

QUICK STUDY

まずは10個。
カードで覚える。

カードを押すと、意味と海で聞く一言が見えます。

  1. 01 PADDLINGパドル 意味を見る言葉に戻る
    ボードの上で、腕を使って漕ぐ。

    海で聞く一言「パドルしてみよう」

  2. 02 TAKE OFFテイクオフ 意味を見る言葉に戻る
    波を捉え、滑り始めて立つ動作。

    海で聞く一言「今だ、テイクオフ」

  3. 03 PEAKピーク 意味を見る言葉に戻る
    波が最初に崩れ始める中心付近。

    海で聞く一言「あの辺がピークだね」

  4. 04 SETセット 意味を見る言葉に戻る
    まとまって入ってくる、少し大きな波。

    海で聞く一言「セット来た!」

  5. 05 WHITE WATERスープ 意味を見る言葉に戻る
    波が崩れたあとの、白い泡の部分。

    海で聞く一言「まずはスープで練習しよう」

  6. 06 PADDLE OUTゲット 意味を見る言葉に戻る
    波を越えながら、沖へ出ること。

    海で聞く一言「ゲットして沖へ戻ろう」

  7. 07 CURRENTカレント 意味を見る言葉に戻る
    海の中にある流れの総称。

    海で聞く一言「カレントに気をつけて」

  8. 08 OFFSHOREオフショア 意味を見る言葉に戻る
    陸から海へ向かって吹く風。

    海で聞く一言「弱いオフショアだね」

  9. 09 ONSHOREオンショア 意味を見る言葉に戻る
    海から陸へ向かって吹く風。

    海で聞く一言「オンショアで面がざわついている」

  10. 10 WIPEOUTワイプアウト 意味を見る言葉に戻る
    波に乗っている途中で転ぶこと。

    海で聞く一言「ワイプアウトしても落ち着いて」

01

BASIC MOVES

波に乗るまでの、
基本動作。

PADDLING

パドリング|ボードの上で漕ぐ

サーフボードの上にうつ伏せになり、クロールのように左右の腕で水をかいて進む動作です。略して「パドル」とも呼ばれます。

沖へ出るとき、波の位置へ移動するとき、波に乗るとき。海にいる時間のかなりの部分をパドリングして過ごします。

初心者は、腕の力だけで進もうとしてボードが左右にぶれがちです。速さよりも、ボードの中央でバランスを取り、周囲を見ながら真っすぐ進むことを意識してみましょう。

TAKE OFF

テイクオフ|波を捉えて立ち上がる

波に合わせてパドリングし、波の力で滑り始めたボードの上に立つまでの一連の動作です。

波を見つける → パドルする → 波に押される → ボードが走り始める → 立つ。焦って早く立つと波に置いていかれ、遅すぎると波に巻かれます。

大切なのは、力任せに立つことではなく、波がボードを押してくれるタイミングを感じること。「今だ」という感覚は、失敗を重ねるうちに少しずつ身体で分かるようになります。

RIDING

ライディング|波に乗っている状態

テイクオフしたあと、波の上を滑っている状態です。初心者のうちは、立ったまま真っすぐ岸へ向かうだけでも十分です。

少し慣れると、まだ崩れていない波の斜面を横へ走るようになります。「ライディングしている人の進路を空ける」とは、この走るラインを邪魔しないという意味です。

WIPEOUT

ワイプアウト|波に乗って転ぶ

初心者も上級者も、波に乗っていれば普通にワイプアウトします。サーフィンでは、転ぶこと自体が失敗というわけではありません。

水深が分からない場所へ頭から飛び込まず、水中では両腕で頭と顔を守ります。波に巻かれている間は慌ててもがかず、浮上するときも頭を守り、海面へ出たら周囲の人と自分のボードの位置を確認しましょう。

上手に乗ることだけでなく、安全に失敗することも技術です。海底や波で対応は変わるため、最初はインストラクターから安全な転び方を習ってください。

BOTTOM TURN

ボトムターン|波の下側から方向を変える

テイクオフして波の下側まで降りたあと、身体とボードを使って進行方向を変える動作です。横へ波を走るサーフィンでは重要ですが、最初から練習する必要はありません。

まずは、波を捉え、テイクオフし、安定して立つ。そこまでできれば十分です。

02

READ THE WAVES

波を読むための、
言葉。

PEAK

ピーク|波が崩れ始める場所

波が最初に崩れ始める中心付近をピークと呼びます。サーファーが一か所に集まっていたら、その周辺にピークがあることが多いです。

同じ波を狙う場合は、最もピーク側にいるサーファーが基本的に優先です。ただし、ピークへ近づけばいつでも乗れるわけではありません。すでに乗っている人や、テイクオフしようとしている人がいないか左右を確認します。

混雑したピークへ無理に入らず、最初はスクールで安全な場所を教えてもらいましょう。詳しくはルールとマナーの記事で紹介しています。

BREAK

ブレイク|波が崩れること

波が崩れることをブレイクといいます。「ビーチブレイク」「リーフブレイク」は、波が崩れる場所の海底地形を表す言葉です。

ビーチブレイクは海底が砂の場所。リーフブレイクは海底が岩やサンゴ礁などの場所です。

スクールが行われるビーチもありますが、砂底だから安全とは限りません。波の強さ、水深、カレントは日ごとに変わります。初心者はスクールや経験者と、その日の状態を確認しましょう。

SET

セット|まとまって入ってくる波

少し静かな時間のあと、比較的大きな波がまとまって来ることがあります。この波の列をセットと呼びます。

海では「セット来た!」「次のセットを待とう」といった会話をよく耳にします。ただし、セットの大きさ、本数、間隔はいつも同じではありません。決めつけず、沖と周囲を見続けることが大切です。

SWELL

うねり|遠くから伝わってくる波

うねり(スウェル)は、風で生まれた波が発生した場所を離れて伝わってきたもの、または風が弱まったあとにも残る波です。

まだ崩れていない沖のうねりは、浅い場所へ近づくと形が変わり、やがてブレイクします。「南うねり」「東うねり」は、うねりが入ってくる方向を表しています。

最初は、沖からやってくる水の盛り上がりが、やがて自分の乗る波になるくらいの感覚で大丈夫です。

WHITE WATER

スープ|崩れたあとの白い波

波が崩れたあとにできる白い泡の部分を、スープと呼ぶことがあります。現場でよく使われる呼び方で、英語では white water と表現します。

初心者の練習では、このスープがとても役立ちます。最初はスープの力でボードを走らせ、何度も立つ練習をする。それが、その先のサーフィンにつながります。

03

IN THE WATER

海の中を移動する、
言葉。

INSIDE / OUTSIDE

インサイドとアウトサイド|岸側と沖側

インサイドは岸に近い側、アウトサイドは岸から離れた沖側を表す相対的な言葉です。

初心者向けスクールでは、インサイドの小さな波やスープで練習することがあります。「もう少しアウトへ行こう」と言われたら、少し沖側へ移動するという意味です。

GETTING OUT

ゲッティングアウト|波を越えて沖へ出る

岸側から波を越えて沖へ向かうことを、ゲッティングアウト、略して「ゲット」と呼びます。英語では paddle out と表現するのが一般的です。

波に乗って岸へ近づいたあと、もう一度沖へ戻るのもゲット。次々に来る波を越えるため、初心者には波に乗ること以上に大変な日もあります。

初心者が自己判断で流れを近道に使おうとせず、スクールでその日の安全なルートを教えてもらいましょう。

DUCK DIVE

ドルフィンスルー|波の下をくぐる

沖へ向かう途中、正面から来た波の下へボードごと潜ってやり過ごす動作です。英語では duck dive と呼ばれます。

比較的沈めやすいボードで使う方法で、浮力の大きなソフトボードやロングボードは沈めにくく、波の越え方も異なります。自分のボードに合う方法をインストラクターに習いましょう。

周囲に人がいる場所でボードを放すのは危険です。

CURRENT

カレント|海の中の流れ

カレントは、海の中にある流れの総称です。岸に沿う流れや、岸から沖へ向かう流れがあり、沖へ強く流れる離岸流(リップカレント)もそのひとつです。

流れは目で分かりにくく、気づかないうちに入った場所から移動することがあります。海に入ったら岸の建物などを目印にし、自分の位置を何度も確認しましょう。初心者が自己判断でカレントを「沖へ出る近道」として使ってはいけません。

04

WIND & DIRECTION

風と方向を表す、
言葉。

OFFSHORE / ONSHORE

オフショアとオンショア|風の向き

オフショアは陸から海へ向かう風。弱いと波の面が整うことがあります。オンショアは海から陸へ向かう風で、波の表面が乱れやすくなることがあります。

ただし、オフショアならいつでも良い、安全という意味ではありません。風が強いと沖へ流され、岸へ戻りにくくなる危険があります。初心者は風向きだけで判断せず、スクールやライフセーバーへ確認しましょう。

FACE

面(フェイス)|波の滑る部分

まだ崩れていない波の斜面を、波の面やフェイスと呼びます。サーフィンに慣れてくると、このフェイスを横方向へ滑ります。

「面がきれい」「面が荒れている」という言い方もよくします。風が弱いときや弱いオフショアでは、波の面が整うことがあります。

REGULAR / GOOFY

レギュラーとグーフィー|波の方向と立ち方

この2つは、波の方向と自分のスタンスの両方に使われるため、最初は少し混乱しやすい言葉です。

波の方向:乗っているサーファーから見て右へ開く波はライト(レギュラーブレイク)、左へ開く波はレフト(グーフィーブレイク)。ビーチから見ると左右が逆に見えます。

スタンス:左足を前に置くのがレギュラースタンス、右足を前に置くのがグーフィースタンスです。

波の方向とスタンスは別の話です。どちらのスタンスでも、左右両方の波に乗れます。

LEARN BY FEELING

サーフィンは、
言葉より身体で覚えていく。

用語を覚えることは大切ですが、すべてを暗記してから海へ行く必要はありません。

「テイクオフとは何か」を何百文字読んでも、実際に波に押された瞬間の感覚までは分かりません。「パドル」という言葉を知っていても、自分の腕が思った以上に動かなくなる感覚は、海へ入って初めて知ります。

サーフィンには、頭で理解するだけでは分からないことがたくさんあります。

少しだけ言葉を知ったら、あとは海へ行ってみる。

分からない言葉に出会ったら、そのたびに覚えていけば十分です。